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ラテンアメリカの本

 投稿者:ロン  投稿日:2010年 4月11日(日)23時16分51秒
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  われらが若きフォルクローレ仲間、うめちゃん(梅崎かほり)が本を出版しました。「ラテンアメリカ 出会いのかたち」(慶応義塾大学出版会)という446ページの分厚い本です。といっても彼女だけで書いたのではなく、彼女を含めた同大学ラテンアメリカ研究の教員14人の共著です。ちょっと宣伝しておきます。
 研究論文というよりは、各研究者のラテンアメリカとの出会い、研究過程、現地体験などを中心に書き綴った「自分史」です。それぞれの研究論文は別途読みたいとは思いますが、筆者の体温が伝わってくるこの本のほうが、むしろラテンアメリカ理解には役に立つでしょう。(一部難解な研究者の文章がありますが、それは読み飛ばすことです)
 登場する国はメキシコ、グアテマラ、コスタリカ、ボリビア、チリ、アルゼンチン、ブラジルなど広範囲に及びます。うめちゃんはボリビアのフォルクローレにはまり込んだ人ですから、研究対象はもちろんボリビア。ただ、ちょっと違うのはボリビアではマイノリティーであるアフリカ系住民。そこが興味あるところです。「歌と言葉とフィールドワーク―ボリビアとの10年を考える」が彼女のタイトル。中身は読んでのお楽しみ。
 うめちゃんのボリビアへの思い入れは知る人ぞ知るで、2年間の在ボリビア日本大使館勤務(外務省の在外公館派遣員)を含め頻繁に現地を訪れています。特にフィールドワーク先の南ユンガス地方のチカロマ村には足繁く通っており、いまでは村でうめちゃんを知らない人はいないほど。そうした体験が分かりやすく綴られており、フォルクローレファンは読んでおきたいところ。14人の共著なのでやむを得ないのですが、うめちゃん部分はもっとページがあってもよいというのが正直な印象です。
 どちらかといえば、これからラテンアメリカを研究しようという学生、ラテンアメリカに強い関心を持っている一般人を読者に想定しています。消費税込みで3,675円はちと高いですが、居酒屋を1回分我慢して買ってみてください。問い合わせ先は慶応義塾大学出版会第一出版部 03(3451)5018。もちろんうめちゃん本人に注文してもOKです。そのほうがお徳かも。
 
 
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